山根博士のローミング比較記事を考えてみる

コアなモバイラには人気の通称:NOKIA 博士こと山根康宏さんのサイトを見ていて気になったのでエントリーしてみました。

山根康宏さんのサイトと該当記事

オフィシャルWEBサイト
明日から日本、でローミング料金
さて、『明日から日本、でローミング料金』の記事中には、「ドコモの契約者が日本→香港のTV電話をかけると124円/30秒=248円/分。CSLで日本でローミングSoftbank)して香港にTV電話かけるとHK$14.59/分=約230円/分」とあります。自身も仰ってますが、確かに不思議。で、どうしてなのかと読み直してみたらCSL を使ってのローミング料金は「約230円/分」と『約』という一文字が問題だと気付きました。

で、わかりやすく書きなおしてみる。

1:ドコモの契約者が日本→香港のTV電話をかけると
124円/30秒=248円/分

2:CSLで日本でローミングSoftbank)して香港にTV電話かけると
HK$14.59/分=約230円/分(HK$1=約15.8円で計算)

3:CSL のローミング料金とドコモのローミング料金を同一と考えるとHK$14.59=248円/分になりますが、この数式だとHK$1=約17円。

これを見てわかったのは、先日行ってきた香港での交換レートと若干違うことですが、わずかな差。2007年02月14日に香港の一般的な両替所で一万円札をHK$ へと両替しました。結果はHK$622 です。つまりHK$1=約16.1円となります。山根さんの記事でのCSL の料金と小生が両替したレートはほぼ許容範囲内だと思われますが、3 の場合は1、2、と比較してHK$1 につき約1 円の手数料ということになっています。

で、何が言いたいのかというと、日本円は香港ドルと比較して相場的に安定しているという背景を考えると、必ずしもドコモが高いとは言えないということです。香港の相場は、本国である上海の相場の影響を大きく受けています。2007年03月02日の値動きでは、ニューヨークでの中国元が下がると、反発して上海では中国元が上がっていました。鍵はここで、ドコモのローミング料金が高いだけと思いがちですが、国際ローミングの場合、どちらの相場が安定しているかによって料金が制定されるのではないかと推測出来ます。相場とは作られるもので、もっと言えば国策の影響も受けやすいので、このようなHK$1 につき1円高というのは微妙な料金差だとも言えます。ドコモが高いのは、中国の国策なのか?投資家の策略なのか?と原因は色々考えられるので、ひとことでは断言出来ないと思います。それにしても、この手の話題は数字を読めないとキツイです(山根さんが数字を読んでないという意味ではないです)。専門家はどう分析するんだろう。単なる想像ですが、クレジットカード払いの場合は手数料入れたらトントンだったり(試したことはないですが)。

ただ、どこで暮らしているか?は大きな問題かもしれないと思いました。メインで生活している場所の通貨なら、両替手数料とか円もしくはHK$ 相場とか影響ないですからね。日本在住がメインだと、支払いが香港ドルなら割高なような気がしますが、逆もありますし。