Opera mini 4 beta 2 を使ってみよう! デスクトップ版との表示の違い編

お断り:Opera mini 4 beta 2 は開発バージョンであり、予期しないトラブルが発生することもあります。使用に際しては自己責任のもとでお願いいたします。当ブログでは一切の責任を負わないものといたしますので、ご理解のほどご使用ください。

ここのところSony Ericsson P990i ではOpera mini 4 beta 2 、デスクトップではOpera 9.2 とFirefox 3.0 を併用しています。それぞれのブラウザはHTML とCSS の解釈が違うので使ってみると結構おもしろいです。大まかな感想を言うと、Opera mini 4 beta 2 は小さな画面の端末用に整形されて表示される、Opera 9.2 は無難な表示、Firefox 3.0 は痒いところに手が届くプラグインと表示が高速という感じでしょうか。今回は、Firefox 3.0 の話題は置いといて、Opera mini 4 beta 2 とOpera 9.2 の違いで気になる点をエントリーしたいと思います。




まずはHTML とCSS の解釈の両者の違い。結論を先に言えば、テキストの改行ポイントが異なります。このキャプチャはP990i で起動しているOpera mini 4 beta 2 です。画像と文字が程よくミックスされているのでFirefox の日本語公式サイトを選んでみました。テキストの改行のタイミング(一行に表示される文字数)を見てください。トップ部分、下の左右共に同じくらいの文字数で改行されているかと思います。一行の文字数は使用している端末の液晶の短辺を基準としているようです。P990i の場合は240 ドットとなります。日本語フォントだと約18文字表示されるので、フォントサイズは13.3 ドット以下ということになります。小生はフォントサイズと言えば級数で仕事をしているので、これがどのくらいのサイズかはわかりませんが、Windows 上ではフォントの初期サイズは10.5 ポイントくらいなので恐らくこのくらいの大きさなんでしょう。となると、Opera mini 4 beta 2 のFont size 設定でSmall 10.5ポイントよりも下のサイズと推測出来るので、このあたりのフォント情報があれば表示出来る可能性はありそうです。


続いてはデスクトップ版Opera 9.2 のキャプチャ画像です。Opera mini 4 beta 2 のキャプチャ画像と表示を似せるために50% の縮小表示をしてみました。この画像を見る限り、Opera mini 4 beta 2 とは一行の文字数が明らかに違います。ページ上のイメージ画像の表示方法が違うのは目を瞑るとして、改行するポイントが違うのはちょっと違和感があります。当然ながらOpera 9.2 の方が正しい表示(他のブラウザとも表示が近いというのが根拠)だと思いますが、同じエンジンを積んでいるはずのOpera mini 4 beta 2 が、どうしてOpera 9.2 と同じように表示出来ないのでしょうか。拡大縮小(ページ全体表示、拡大表示)を切り替える際のスピードを稼ぐためだと思いますが、一行の文字数を勝手に決められてしまうと、せっかくページ全体表示機能が搭載されたのに美しい表示が出来なくなってしまいます。デスクトップ版のOpera 9.2 を使うまではWindows Mobile 用のOpera mobile やUIQ3 用のOpera mini しか使ったことが無かったのでOpera ブラウザ自体に偏見がありましたが、これはMobile 用のOpera の固有の問題だということがわかりました。さぁ、これをどうやって開発チームに説明しよう。

理想は、デスクトップ版と同じ表示にするか否かの設定と、拡大表示時に横スクロールして読むか否かを設定出来ることなんで、それを伝えてみようと思います。あまりにも個性的な表示方法しか出来ないと、新しいブラウザが参入でもしてきたら今の地位を失いかねないですから、ぜひとも何とかして欲しいと思います。