こどもと大人と男と女

多くの他人が共生している以上、人間にとって永遠のテーマなのかも知れないですが、理解出来ないのも仕方が無いのかも知れないとか、やや諦めムードな小生です。特に、こどもと大人、そして男と女の関係はなかなか溝が埋まらないですね。

こどもというのは愛に敏感で、一方大人はといえば、楽な方へと誘導したがります。こどもは、ちょっとでも愛情が薄いと感じたら、すぐに行動に出ます。が、大人はそんなこどもの行動がウザイもので、ダダをこねる、騒ぐ、暴れるこどもの姿を見たら、即効で抑えつけます。躾という名を借りた肉体的暴力か、怒鳴るか、スルーするか。アダチルな小生からすると、嫌な大人ですね、こーいう奴ら。自分の感情を抑えられない理由がわかるくらいなら、最初からやらないわけです、こどもだって。

男と女の関係というのも実に似ていて、大抵は男が我慢する事で解決します。我慢できない男は“心が狭い”とか“出来てない”なんて評価されてしまうのは心外ですが、これが現実でしょう。

これらの問題に共通して言えるのは、愛情のシェアリングが不十分なのに自己主張してしまう所でしょう。体験や他人を考察した結果から言えば、お母さんがこどもを怒鳴りつけるとか、殴る、無視するのはほとんどが男児で、“男の子は手間がかかる”なんて言葉をよく聞きます。当然空気を読める男児もいるわけで全てに当てはまるわけじゃないですが、一方女児はといえば空気を読めるこどもが結構いますね。どこまでワガママ言えるかとか、そのあたりを感覚的に知っているんでしょうか。ふぅ〜、小さくても女です。男児がダダこねたら、誠意を持って抱きしめた上で家庭の事情を包み隠さず話せば、大体解決します。このあたりは女性には理解し難いんでしょうね。特にお母さんと言うのは、格好悪いところを隠すのが好きですから。防衛本能なんでしょうか。

こんな話しをエントリーしたのは、近所の保育園で見かけた保育士の姿がいかにも“こども好きです”みたいなムカつく人で、大抵こども好きというのは、上から目線で、こどもの反応を見るのが大好きな視野の狭い人なので、見かけると小生はイラっとします。この方は女性の方でしたが、男児がダダをこねた時の対処法は“無視”でした。無視を否定するわけじゃないんですが、この様子をずっと見ていた小生は、どうして男児がゴネたのか、その理由を知っています。いわゆるヤキモチで、機嫌が悪くなってしまった男児。この場合の対処法といえば、軽く抱きしめてやるか、そばに呼んでやる(当然迎えに行って)のが良さそうでしたが、無視は最悪です。逆恨みして、仕返しを企む可能性もあります。

男児にとって女性の保育士というのは(キモイとか臭いとかでなければ)恋人みたいなもので、男性の本能である“所有欲”が絡んできます。そもそも人間はものじゃないんで所有は出来ないわけなんですが、それならせめてそばに置いておきたいわけです。他人の手に汚されずに。でも、こんな男心を無視で片付けてしまえばプライドもズタズタで、どうやったら興味を持ってもらえるかという行動に走ります。間違いなく。こういう事がキッカケで、姑息な気の引き方を考えてしまったりする事も当然あって、男性なら理解出来るかも知れませんが、大好きな女の子であるが故にちょっかい出してしまう事にも繋がりかねません。

男性にとって女性の愛情は非常に重要なわけです。

幼少期から、ちゃんと男児を男性だと認めてあげて、プライドを傷つけないような対処をしてあげれば、アキバの加藤みたいな奴も出てきにくいんだと思います。“大人なんだから”とかこういう事で解決出来ないわけですよ。常識や感覚なんて、パーフェクトな奴はいないわけですから。

その点女児は求愛の仕方が上手いですね。賢いというのか、セコイというのか、先の先までわかってて行動に出るので(全てじゃないでしょうけど)、世のお父さんはメロメロです。

さぁ、とりあえずは大人として、こどもに愛情を教えてあげましょう。そうそう、顔を舐めたりしてはいけないですよ(ヤバイ事件があったもんだ)。

http://www.kagu-news.com/g-060223-mega.html