悲しい結末を選んだ女性

僕の別れた奥さんの友人が自殺した。まだ若くて、僕と同じ歳の女性。国際結婚した日本側の家族とのトラブルがもとで当てつけに自殺したようで、遺品のケータイのメールボックスを確認中に、相手側の家族からのメールを見てしまって唖然とした。そのメールは自殺前日にやりとりされたものと死亡時間前後のもので、日本側の家族が僕に伝えていた「最近メールの返信は無かったんで、心配してたんです」というのは真っ赤な嘘だったのが更にショックだった。こんなすぐにバレる嘘をどうして平然とつけるのか…とは言っても、敵だったのは家族の中のたったひとりだったんだけど。他の方は非常に好意的で故人も感謝していたのに、その嘘つきはかなりの曲者で、赤の他人で唯一の日本人で中立にある僕には良い人を演じてくれちゃって、真実を知ってから凄くムカついてる。会話とメール内容からして、教養も常識も無さそうなのは明らかなんで、こんな価値の無い奴へ当てつけて自殺した故人の選択は悲しすぎるよな。

人に主張するのは簡単だけど、受け入れるのは難しい。先月離婚した僕だって受け入れられなかったからこういう結末になったわけだけど、主張しあっていては受け入れられないのは当然で、特に国際結婚の場合、孤独になりがちな外国人をちゃんとケアしてあげないと相手は主張しかしてこなくなる。日本人ほど我慢する外国人は珍しいから。まぁ、素直なんだよね、感情表現が。

でも、夫婦生活はものすごく幸せだったと聞いたのは唯一の救いだった。相手は今年の春に他界してしまってるんですけどね。こうやって数ヶ月の間に伴侶が後追いするとは想定してなかったんだろうな。

僕も人を追い込まないわけではないけど、こういう事が身近で起こっちゃうと、感情的になりがちな家族間の話し合いも、ちょっと考えて発言しないと取り返しがつかない事になるんだと痛感した。

ただ、最初が肝心なんだよね、こういう事は。

外国人を歓迎しないのは日本人の悪い文化。押し付けてばかりだと、朝青龍みたいな革命児がいっぱい出てしまうのを理解した方が良い。もし、こういう意識なら、そもそも拒絶した方が全然良い。

結果はこういう事になってしまったけど、天国では旦那さんと水入らずな生活を送ってくれると信じています。ご冥福をお祈りいたします。