いまさら、ファンシーララ 最終回

変態と言われようが、アニオタと言われようが、大きなお友だちと言われてしまおうが、超、超、超、魔法少女シリーズが大好きな小生である。ちょっと調べ物があって魔法少女でググってみたら、知らない間に公式サイトが出来ていた。非常に不快な事に、スタジオぴえろ作品以外の魔法系少女を“魔法少女シリーズ”に入れてしまう奴らが非常に多いので、今後はこのページに誘導しようかと思う。


魔法少女シリーズ公式サイト

唐突だが、ファンシーララの曲の中で今一番のお気に入りは『トランス・パランス』。
マックでお茶しながら聞いていると、非常にリラックス出来る。

ストーリー構成が魔法少女シリーズの肝

先に言っておくが、小生は決してロリコンでもなければ、今流行の萌え萌え系が好きなわけではない。ただ単に、くだらないテレビドラマと比較してストーリーの練りこみが素晴らしいアニメ作品が好きなのだ。流行の役者を並べるリアルドラマと違って、キャラクタに頼らないところが、小生の心に素直に訴えかけてくれるのが好きなのである。

小生が大好きなアイドル系アニメはクリーミーマミ。逆に言うとこれを超えたアイドル系アニメを見たことが無い。不思議な能力を持つ生き物との出会い、魔法の力でちょっとだけ未来の自分になれるという『もしかしたら…』具合、そして特別な能力を得てしまったがために悩み苦しむ事も…そんな純粋な魔法少女シリーズの中で、マミの次に最近好きなのがファンシーララだったりする(ちなみに小生が定義する魔法少女シリーズとはスタジオぴえろ作品のみ)。とか言いつつ、ララの声優さんの声質とキャラクターのデザイン(高田キャラをアニメ調にする技術が低い)は嫌いなんですが。高田明美さんのキャラクタデザインは素晴らしい。でも、アニメ向きじゃない(このあたりを理解して原画を描かないと、PATLABOR THE MOVIE 2 のような画面(えづら)に成りかねないのである)。

ファンシーララの評価

魔法少女好きの間ではキャスティングやストーリー性、突然の打ち切り等で賛否両論あるファンシーララではあるが、良い意味でかなり考えさせられる作品だと小生は思っていて、非常に評価している。そこで、公式サイトを見たついでに、第一話と第25話、最終回を再び見てみた。たったの26話構成なのに、やはり良い。一度も変身しなくても十分成り立つ最終話の出来は特にスバラシかった。最後の最後でメイクのコミさんのセリフにはハッキリ言って泣ける。『自分の事を見ていてくれる人はどこかにいるんだよな』そんな希望をもらえるフィナーレだった。

恐らく、小生がスタジオぴえろ魔法少女シリーズをこよなく愛しているのは、『主人公が純粋』、『魔法を使う事で多くの悩みと葛藤する』、『ちょっとだけ未来の自分に会える』それに加えて『言いたい事を言葉に出来ない小生の性格』。これらの相乗効果なんだと思う。自分が思っている事を言葉に出来ない苦しさは、こういった性格を持っている人間にしかわからないが、幼少期の同級生の女の子たちは、『現実主義な一面』と、それとは相反する『夢見る乙女な一面』とをあわせ持っていた記憶が色濃くあって、これは共通の認識なんじゃないかと思う。夢見る乙女というのは非常に重要で、前向きな思考が出来るかどうかに直結している素晴らしい一面であるのは間違いないと思う。夢をカタチにする。こういうプロセスを生み出すためには、スタジオぴえろ魔法少女シリーズのような作品の存在が小生には欠かせないような気がする。第一作目『魔法の天使 クリーミーマミ』の原案者である伊藤和典さんのイズムが継承されている本作品を小生は強く支持していきたい。あー、心に沁みる作品だ。