+J S60 推奨フォントのデザイン

今回のNOKIA 端末用日本語化アプリ『+J S60』には推奨フォントが無料で提供されています。インストールした方々のブログを何軒か拝見させていただいたところ、あまり評判が良くないようです。

『フォントは見た目が大事』

フォントマニアとして10年くらい経つ小生の結論はこれです。多少のバグや表示出来ない文字や記号は目をつぶって自分で直すか諦めるしか無いと思います。ただし、見た目が大事とはいえ、これをPDA やSmartphone で実現するには『投資が必要』という事も付け加えておきたいと思います。

各所のエントリーでは+J S60 の推奨フォントを批判する方が多いですが、無料で配布しているものですのであんまり期待してはいけません。小生のお気に入りフォントは非常に綺麗ですが、三万円弱もする高価なフォントで、逆に言えばたったの三万円で醜さから開放されます(ただし現状では美しいCJK フォントは市販されていないので、どうしてもフォント合成が必要になっています)。

ということで、推奨フォントはオマケだと思って諦めましょう。ここに金をかけずに(企業として配布するには金銭がからむので)+J S60 を配布しているのは、ユーザにとって助かっているはずです。フォントのライセンス料は意外と高いですからね。
だから文句を言ってはいけません。フォントが醜いとか、行間がおかしいというのは知っていて配布しているはずだからです。それでも無料で配布しているというのは、ユーザの負担を減らすためだと思います。ユーザライクなメーカさんです。もしフリーで美しいフォントがあるのであれば、メーカさんにフィードバックしましょう。もしかしたら置き換えてくれるかもしれないですし。小生的には、モリサワやライセンスが安いダイナフォントがPDA 用フォントを販売するべきだと思いますが(なぜ一般ユーザには販売しないんだろう)。




フリーのフォントは『タダ』で使えるがためにユーザ数が多いですが、ユーザ数が多いとは言ってもクオリティに関してはバラバラで、インストールして実用的であるフォントを探すまでに非常に時間がかかります。他人のブログを見て参考にしているばかりの方々には無縁の話ですが、少なくとも小生は悩みます。

美しいSONY 端末に醜いフォントというのは許せないからです。

で、小生の現状はというとVGA 以上の高解像度ディスプレイ搭載ならば『高価な市販フォント』を使用するという暫定的な結論に至っています。メーカー名を明かせないのは大人の事情という事で勘弁していただくとして、お気に入りのフォントは単品で買えば1書体¥27,300 の日本語フォントです(中文フォントはフリー版を使用)。非常にクオリティが高いです。ただし、QVGA 端末を使う場合は11ポイント以下の表示サイズを考慮したサイズ変更&デザイン変更&上下位置の変更をする必要があるので、純粋にそのまま使えるわけではないですね。アンチエイリアスが使えない機種用にフォントを加工するのはかなりのセンスが必要で、ちょびっと敷居が高いです。