言い訳ラッシュ、始まる!!

今回のオリンピックでは、棄権や試合らしい試合も出来なかった選手が続出していますが、この件についてマスコミが報道合戦しています。勝負事なのでメダルが取れる取れないは問えないとして、棄権や試合らしい試合が出来ないのは選手の調整不足が原因で、こぞってマスコミが言い分け報道をするのはどうかと思います。特に前々から棄権の可能性があったなんていうのはもっての他で、棄権した選手の次点だった人の気持ちやメダルの可能性を摘んでしまった事は大罪です。
オリンピックは四年に一度の『作られた平和の祭典』であると共に、『目標』にしている選手も多いはず。個人種目において大量に補欠を準備しておくと新たな問題が発生しますが(野球やソフトボールの控え選手とは違うんで)、女子マラソンにおいては2/3が棄権と辞退と異常事態です。マスコミの過剰な報道でアイドル化してしまった選手は特に国民の期待が高くなります。でも、オリンピックは『参加する事に意義がある』とは綺麗事で、国益を考えればメダル争いに参加するのは絶対使命です。それなのに「7月から出場が危なかった…」とか「怪我をしていたんでしょうがない」みたいな報道をマスコミがガンガンやるのはちょっと考えものです。

僕もスポーツマンだった経験から『スポーツは明快』だと思うし、怪我をしてたとか、スランプだからとか、そんな言い訳は見苦しいです。傷を舐めあっても全く意味が無いです。

水泳の北島選手なんて、尋常じゃないスランプで苦しんだ挙句に、あまりにも人気者過ぎて最高のプレッシャーの中で金メダルを二個も取ってるわけだし、他のメダリストも怪我や不調の中でやってる選手はたくさんいる。戦場に出て負けた選手の傷なんて舐めてやる必要が何処にあるんだろう。これじゃ、オリンピックの価値を下げちゃうし、メダリストの価値も当然下がっちゃうし、最も重要な事は将来有望な次世代の選手候補たちの意識が下がるのが怖いです。視聴率確保のために選手をアイドル化したり、スポンサーに媚を売るように傷を舐めてやるってのは、スポーツ選手にとって一番良くない。スポーツは表面的にはクリーンなイメージですが、実際は相手を殺してでものし上がりたいくらいの闘争心がぶつかり合っている醜い世界です。一歩下がっても、オリンピックが終わってもいない今、どうして傷を舐めてやる必要があるんだろうって僕は思います。