“ユーザライク”に生まれ変わったWALKMAN 、X シリーズの発表会に行ってきた!!


ポータブルデジタルメディアプレイヤ分野でAppleiPhoneiPod Touch に大きく遅れを取っているWALKMAN ですが、遂に我らがSONY も本気を見せてくれました。今度のWALKMAN は、タッチパネル、有機EL ディスプレイ、ワンセグWiFi 、音楽ファイルのドラッグ&ドロップ転送、ノイズキャンセリング等、ユーザが求めていた超ハイスペックです。AppleiPhoneiPod Touch は多機能で、操作面でもWALKMAN は勝ち目が無かったのですが、今回のWALKMAN X シリーズはなかなか良い感じです。
触ってきたのはソニースタイル限定モデルのNW-X1060 です。カラーはアイスブラック、記憶容量は32GB になります。

ハード編

困ったらHOME ボタンを押せばOK!

前モデルのWALKMAN NW-A シリーズは十字カーソル操作でしたが、新モデルのNW-X1060 はタッチパネル操作になります。本体前面下にあるHOME ボタンを押すとホーム画面になります。この初期画面の背景画像は好みによって変更出来るとの事で、“ユーザにカスタマイズさせない”という今までのSONY の姿勢からして、この商品を本気で売ろうとしているのがわかります。HOME ボタンを押すだけでホーム画面に戻れるので、操作に行き詰ったらHOME ボタンを押しましょう。iPhone と同じような感覚です。


こちらはホーム画面。アイコンがいっぱい並んでいるお馴染みの画面ですが、各アイコンをタッチすると音楽再生やワンセグ等の機能を呼び出せます。


ホーム画面の背景画像は用意されたものも表示できますが、お気に入りの写真も表示可能との事で、個性を出せるようになったのは良い感じです。

操作ボタン類は本体上部と右側面に!

操作ボタンは主に本体の上部と右側面にあります。


何故かリセットボタンとノイズキャンセリングやボリュームボタンがあります。


ちょっといただけないのがHOLD ボタンの位置が本体裏にある事。ケースに入れてない場合は擦り傷が出来そうで怖いです。以前CLIETH55 も背面にボタン(ジョグダイヤル)があって、机等には直に置くのをためらったことがあります。とりあえずの対策としてそーっと置いてみようかな。orz


ちなみに本体左側面にはWALKMAN ロゴがちょこっとあるだけ。

イヤフォンは伝統のノイズキャンセリング機能付き!

AppleiPhoneiPod Touch よりも昔からこだわっているところが“良い音”の追求。本体のデジタルオーディオ技術はもちろんですが、付属品のイヤフォンはNW-X1060 でもノイズキャンセリング機能付きの13.5mm EXヘッドホン。ノイズキャンセリング機能と13.5mm の大型スピーカで、高音質な音楽ライフを送れます。iPhone では再現出来ない音がバッチリ聞こえちゃったりします。ワンセグの音声もクリアです。Apple 製品よりも良かったところだったので、新製品でも採用されて良かったです。

WM ポートも搭載!

WALKMAN ではお馴染みのWM ポートも搭載。製品発表会で説明員の方に聞いたところ、Bluetooth アダプタWLA-NWB1 にも対応しているようです。Bluetooth でワイヤレス生活も良いかもですね。

有機EL ディスプレイの発色は最高!

NW-X1060 のディスプレイは静電式有機EL ディスプレイです。後述するワンセグや通常の画面での反応速度も良い感じで、視野角も結構広めでした。綺麗!

ワイヤレスLAN 搭載!

今回のWALKMAN はワイヤレスLAN(WiFi)を搭載していて、後述するウェブブラウザを使ってインターネットへ接続したり、音楽をダウンロードしたり出来るとの事でした。標準でBBモバイルポイントへの簡単接続・NTT東西 FLET'S SPOT対応(PPPoE)が可能との事ですが、これは検証しただけとの事で、「普通のWiFi ですから、設定すれば他のアクセスポイントにも普通に繋げるはずです!」と力強くアナウンスしてました。開かれたSONY だんなんて良い感じですねぇ。


複数のアクセスポイントを登録する事が出来ます。地下鉄で移動している時とかも自動接続してくれるのかな? おー試したい!!(ワクワク♪♪)

原音を忠実に再現出来るというフルデジタルアンプ「S-Master」を搭載!

音声信号をフルデジタル処理するフルデジタルアンプ「S-Master」を搭載しています。音の歪みを抑えて原音を忠実に再現出来るそうです。Phone やiPod Touch の音質を認められないのはこういうこだわりが全然無いからなんですよね。音質が良いと無理に大音量で聞かなくても良いので、車内での音漏れとか気にしなくて良いのも精神衛生上良い感じです。

ソフト編

続いては搭載されているアプリケーションの紹介です。

ミュージックプレイヤ

詳細表示や曲検索等のアイコンが画面の下に配置されていて便利で直感的な操作が出来ます。
ちょっと試せなかったんですが、右から二個目のアイコンはインターネット接続(もしかして音楽が買える?)、一番右のアイコンはプレイリストへの追加が出来るようです。上から曲名、アーティスト名、アルバム名、ジャケット画像が表示されます。

音楽停止時には再生アイコンが出るので、イヤフォンでは聞こえにくい無音に近い間奏や曲の頭が無音(またはわずかな音)の場合にはわかりやすくて良いです。雰囲気的には海外のSony Ericsson 製ケータイに近いかも。


こちらは設定画面。VPT やDSEE 、クリアステレオ、ダイナミックノーマライザの設定が出来ます。細かく設定して自分好みの音を探究出来るのは良いね。

FM ラジオ

FM:76.0−90.0MHz TV:1−3ch で受信する事が出来ます。音質はかなりクリアで、受信環境にもよるはずですが、かなり良い音で聞く事が出来るかと思います。TV に関しては、アナログ放送が終了したらどうなるのか気になります。受信出来なくなっちゃうのかな?
基本機能である手動でのチューニングやオートチューニング、チャンネル登録が可能です。

受信感度も抜群なワンセグ

展示会場ではSONY 製品には珍しくワンセグの受信感度が良い感じでした。

番組を選択すると操作系のUI が表示されます。


しばらくするとフル画面表示になります。

専用機並に綺麗なのには驚きました。
番組録画/番組表から予約録画/日時指定予約録画/毎回録画もちゃんと出来るとの事です。
でも録画した番組をPC へバックアップ(転送も)出来ないので、そこがちょっと不満です。
まぁ、SONY だけじゃなくて一般的な仕様なんですけどね…対応して欲しかった。

こちらはワンセグアプリの設定画面。

インターネットへも楽々接続!

ウェブブラウザはNetFront Browser for WALKMAN で、動作はかなり軽快でした。Windows Mobile や携帯電話ではお馴染みのブラウザなのであんまり悩むことなく使えると思います。



表示モードは二種類です。展示会場ではちょっとしか試せなかったのでどのように違うのかはよくわかりませんでしたが、表示の選択肢があるのはページによっては助かりますね。


表示しているページの詳細(プロパティ)も見る事が出来ました。まぁ普通と言えば普通ですが。

ポッドキャストのダイレクトダウンロードにも対応!

SONY が今回のWALKMAN でウリにしている機能のひとつがポッドキャストのダウンロードだったりします。僕は今までiTunes で管理していてスマートフォンWALKMAN へ転送していたので、この手間が省けて良い感じです。気になった時にダウンロード出来るって便利ですよね。記憶容量が32GB もあれば音楽をガンガン入れていても容量を気にしないでダウンロード出来ます。iTunes 嫌いなのでありがたいっす。

YouTube へも楽々接続!

何と大手動画投稿サイトYouTube へも対応していました。スゴイですねぇ。コンテンツのダウンロードは出来ないみたいですが、Microsoft(R) Live Search へも対応していると言う事で、使い方次第ではログを残したり出来るのかも。



ちなみに文字入力画面はこれ。まるでケータイやスマートフォンでの入力画面見たい。これぞタッチパネルらしいUI ですね。


YouTube アプリの設定画面。
なんと、国と地域の選択も出来ます!!!

日本語以外の表示言語も試したかったんだけど、タイムアウトでした。orz 早く試したいよー。


こちらは検索期間の選択メニュー。ちなみに僕は今までYouTube で使った事が無いです。

ノイズキャンセリング機能の設定

ノイズキャンセリング機能の詳細設定です。かなり細かく感度の設定ができます。このあたりのこだわりがSONY らしい。実用的なんですよねぇ、コレ。

WALKMAN を使う環境に合わせた設定も可能です。

ビデオ再生

残念ながらビデオの再生は試せなかったんですが、とりあえず設定メニューだけ。

ワンセグの設定がテンコ盛りですね。

共通設定

基本的な機能の設定メニューです。

画面の明るさや壁紙の設定が出来るみたいですね。

まとめ

手に取った瞬間“なんか手触り良いなぁ”と呟いてしまったのは内緒ですが、高級感溢れるボディはさすがSONY って感じでした。展示会場は暗かったので有機EL の良さが分かりにくかったんですが、クッキリと表示される画像、動画(ワンセグ)は美しいの一言でした。操作系はイヤフォンジャックと同様に本体の上部に集中してるので、靴下タイプのケースに入れて持ち歩いても操作出来るのが良いですね。あくまでもイヤフォン側には操作系を持っていかないところがタッチパネル端末へのこだわりなんでしょうか。僕的にはBluetooth を標準搭載してもらって、操作系はBluetooth イヤフォン(ヘッドフォン)でも出来ると良いんですが、前モデルの前例からして、次のマイナーチェンジあたりではやってくれるんじゃないかと期待しています。

ちなみに僕は、銀座ソニービルから秋葉原への移動中にソニースタイルで予約しちゃいました(支払済み)。23日に到着するそうで店頭販売より早いので、これを持って新宿のヨドバシにでも出かけてみようかと思います。いや、深い意味は無いんですけど、ただ単に液晶保護シートとケースが買いたいって理由です。