Xperia(SO-01B)でTwitterを快適に楽しみたい! 今人気のTwiccaとSeesmicは何が良いのか? ユーザーインターフェイスで比較検証してみた。


機能別のTwitterクライアント比較は色んなところで見かけるので、実際にその機能を使うための(使わせるための)ユーザーインターフェイス(UI)でTwiccaとSeesmicを比較してみました。Simejiの時も書きましたが、ユーザーインターフェイスは重要ですよね。わかりやすいインターフェイスじゃなければ、どんなに良い機能を搭載していても、ユーザは使いません。面倒だとか、知らなかったとか、悲しい声がこだましちゃうんですよね、残念ですが。ということで、今回はちょっと視点を変えて、実際の操作で使い易いか否かを検証してみました。



Twiccaと言えば、開発者が日本人で世界でも人気が出てきた(どこの調べ?)というTwitterクライアントですが、どのあたりが良くて人気があるのかを検証してみました。というのも、今の僕はSeesmic派で、Seesmicの方が断然使い易いと思っているんですが、Twiccaはかなり熱いクライアントらしいので、先日からお試しで使わせていただいています。色々と好みじゃない部分もありますが、今回はそんなガチなSeesmic派の僕がTwiccaを使ってみて良かったところ、僕には合わなかったところをSeesmicと比較しながら書いてみようかと思います。結論を先に書いてしまうと、正直、僕の中ではですが、「TwiccaはSeesmic以外に対抗馬無い」ですね。読み込み速度や安定性はどっちもどっちだからってのもあります。


それぞれの第一印象

  • Twicca…各画面のアイコン類が片手操作用にカスタマイズされていて、歩きながら、立ちながらの操作に非常に向いています。会話の履歴が一覧で表示出来るのは良いですね。またTwiccaは、TLの発言を長押しする事で、返信する候補を複数選択出来ます。これはかなり有難いです。@以降を打ち込むのは面倒ですし、だからと言って1人ずつ返信するのも大変ですしね。
  • 一方Seesmicは、複数のアカウントを利用している方には安定しているのと、わりと高速なのでオススメです。Menuキーを押すと片手操作用のインターフェイスが出る等、Andoroidの特徴(操作に困った時にはMenuキーみたいな)を上手く使っているのが直感的で良いです。それと、背景色が落ち着いていて目に優しいのが良いですね。発言の印象も変わってきますし。返信する候補を任意で選べるともっと良いですね。発言に@が含まれていれば、その@の人たちへ一括で返信出来るんですが、Twiccaみたいに、発言者を任意で選択してまとめて返信する機能はSeesmicにはありません(たぶん)。

TLのインターフェイス比較

一番使うであろう画面がTL(タイムライン)の画面じゃないかと思います。これが見やすいか否かで拒否しちゃう人も多いんじゃないでしょうか。下はTwiccaとSeesmicのTLの画面キャプチャです。

 

最初がTwiccaで次がSeesmicなんですが、この時点で作者の考え方の違いが出ていますね。Seesmicもかなりユーザ寄りだったりするんですが、恐らくTwiccaは、片手で操作しやすいように意識しているんだと思います。Twiccaはここまでよく出来ているのに、ここからのサブメニューが直感的じゃなくて見難いのが残念です。ズラーっと機能一覧が出てきちゃうのは何ともです。そこが僕には合いません。アイコンでわかるようにしてくれるとかするとありがたいですね。



そうそう、Seesmicにはあって、Twiccaには無い機能がありました。トップバー(画面上の方にTwiccaと表示されているバーです)をタップすると、SeesmicではTLの先頭へ飛べます。これってかなり便利なんですよね。TL読んでて「ウザっ!」って思った時とか、過去のTLを読んでてTLの先頭へ飛びたい時とか結構あるもので。この機能も片手操作用にアイコンとか配置してくれないかなぁ(どっちにもですけど)。



ここでの結論:Twiccaは片手操作に優しい!(SeesmicもMenuキーを押せば優しくなるんだけどね…)


投稿画面のインターフェイス比較

次に投稿画面の画面キャプチャです。ここでも先にTwicca、次にSeesmicの画面キャプチャです。

 

TLの画面キャプチャと同じようにここでもやっぱり作者の考え方の違いがユーザーインターフェイスに出ていますね。Twiccaは画面の上半分が入力画面になっていて、操作ボタン類は下に集中していますね。まぁ下の画面キャプチャのようにSeesmicでもMenuキーを押せば片手操作出来るんですけどね(というか、この1ステップが誤投稿防止に役立つ事も多々ありまして)。

           
このようにSeesmicの投稿画面でXperia(SO-01B)のMenuキー(3つのキーのうち、1番左のキー)を押すと、片手操作ようのインターフェイスが出てきます。


ここでの結論:操作アイコンが指の稼動範囲内に最初からあるのはTwiccaの勝ち!(SeesmicはMenuキーでそれ以上の操作がアイコンで表示されるけど…)


返信元(会話)の履歴表示を比較

Twiccaは返信元(会話)の表示を一覧に出せるのが良い感じです。返信(Reply)は、誰かが投稿したものに対して返信するわけですが、Twitterは特定の相手とリアルタイムにやりとりするにはあまり向いて無いので、いつ、誰が投稿したものの返信なのかがわかると便利です。Twiccaではその対策として、会話の履歴を一覧表示します。一方のSeesmicも会話の履歴を表示出来るのですが、1件ずつしか表示出来ません。

 

ただし、それほど過去の会話履歴を読みたくない場合、もしくはそれほど長い会話をしない方にはこの機能自体意味が無いんですよね。僕はSeesmicを使っていてたまに会話の履歴が欲しくなります。会話を覚えていなかったりする事が結構あるんですよね、時間が経っちゃうと。まぁ自分の投稿数が多すぎるってのも影響してるんですが。

それと、Twiccaは会話の履歴を一覧表示出来るんですが、1件ずつ読み込みながら一覧表示しているので、Seesmicで1件ずつしか履歴を追えないとしても読み込み時間自体はさほど変わらないんですよね。だからTwiccaは動作云々よりも"一覧で見られる"ってのが魅力なんだと感じました。


ここでの結論:会話の履歴を一覧表示したい人にはTwiccaが向いてるかも



最終的な結論としては一長一短

今までSeesmicを使い続けているのもありまして、Twiccaの魅力はさほど感じずです。TwiccaはMenuキーを極力使わないで操作する事を考えているようで、TLの発言をタップすると大量のメニューが表示されて慣れるまでが大変でした。僕はもう少しシンプルな方が良いですね。Twiccaで最も良かったのは、発言者を任意で選択して、@をまとめて送れるところです。

それと比較してSeesmicの方は、Menuキーで拡張するという考え方のようです。何かを操作すると、それに関連する選択肢が出てきて、大量のメニューが出てくるTwiccaと違って目が迷わなくて済みます。選択肢は少ない方が良いんですよね、簡単に希望の操作へ導いてくれるなら。SeesmicでもTLの発言を長押しする事でメニューが出てきて、それを選択するたびに次に出来るメニューが出てきます。僕にとってはこれが楽なんですよね。


と言う事で、僕の場合は"複数のアカウント"、"操作に迷わない"、"困った時にはMenuキーが助けてくれる"の三拍子が揃ってるSeesmicを主に使うことになりそうです。